矯正後、後戻りする可能性があるって本当?
矯正治療の際は、後戻りについて確認が必要です。後戻りとは、矯正治療で動かした歯が元に戻ろうとすることです。矯正治療が完了して間もない頃は歯周組織が不安定なため、後戻りが起こるリスクがあります。そのため、矯正治療終了後はしっかり歯科医師の指示に従うことが重要です。
後戻りはなぜ起こりやすい?
矯正装置が歯に力をかけると、歯を支える歯槽骨が溶け始めます。そうしてできた隙間に新しい骨ができるのを繰り返すことで歯が動いていきます。そのため、矯正治療が終わった後もしばらくは骨が十分に詰まっておらず、不安定な状態となります。
さらに、歯と歯茎を繋ぐ線維は変化しづらく、元の歯並びを記憶しています。そのため、矯正治療後に元の歯並びに戻ろうとする力が働いて後戻りが起きる場合があります。
後戻りを防ぐには、リテーナー(保定装置)を装着し、正しい歯並びの情報を歯茎に記憶させる必要があります。
後戻りのリスクを軽減するには?
後戻りのリスクを軽減するには、リテーナーを決められた時間だけ装着する必要があります。途中で保定をやめてしまうと、結果的に再矯正が必要になることが多いので、根気よく最後まで保定を続けることが大切です。
後戻りしてしまったら…
早めに歯科医院に行きましょう!
矯正治療後に後戻りした場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。少しの矯正で改善できるケースが多いので、時間がないからといって先延ばしにしないことが大切です。また、保定期間中であれば、リテーナーの装着時間を見直して保定を続ける場合もあります。